片方のモチーフは自分でしつらえる。日常に気づきを生むためのプロダクト

自分で使い方を工夫すること、さわって感じて想像することを通して、日常に新たな発見や驚きが生まれることを願い、始まったプロジェクト、「PLAY TOOL（プレイ ツール）」より、VASE MOBILEのご紹介です。

VASE MOBILEは、片方のモチーフを自分でしつらえバランスを取り、物質の重力を感じながら楽しむことができるプロダクト。商品名のvaseには、様々なものをしつらえる花瓶や壺を指す意味を込めています。

デザインを行う際、grafのものづくりの特徴とも言える「最低限の用意」を意識しました。80％の完成度を目指して使い手の関わりしろを残し、たくさんの遊びが生み出されることを願っています。

モビールという名称は、マルセル・デュシャンが動く彫刻を表現するためにフランス語の「動き」と「動因」から作った造語と言われています。風や太陽などコントロールができない動因による事象を美しいと感じとることができ、さらに人の手を加えることで動きが現れ、新たな景色に出会うことができるでしょう。

温かみのあるヒノキとソリッドな印象のステンレス、対比する2種類をご用意しています。サイズが異なりますが、2つの重量は同じ。
風と光を取り込む最小限の要素で構成を成立させ、吊り下げ棒は軽くたわみ上下の揺れ動きがやわらかく動く細さに設計しています。これは日常に気づきを生むためのインテリアプロダクトとしての提案です。

家にあるもの、どこかで拾ってきたもの、誰かにもらったもの。自由に吊り下げ、物質そのものが作る空気や重みを感じながら、作り上げる景色を楽しんでください。

BALL
grafにとって最もなじみのある家具として使い続けてきた素材。ヒノキを素地のまま無塗装で仕上げ、経年変化を味わことができます。

DISK
光を取り込みやすい無機質なステンレス素材。研磨仕上げによって鏡面となり、本体の動きと共に偶然写り込む姿も揺れ動きます。

VASE MOBILE 製造元 ： mother tool
2006年設立。日本各地の工場を訪ね、その工場の特徴を活かせるよう、産地の素材や技術を組み合わせプロダクトを生み出している。生産背景も伝わるようにつかう人の気持ちになりながら、つくり手と一緒にものづくりをしているプロダクトメーカー。オリジナルのモビールシリーズ「 tempo」では、素材の造形の魅力と、重力との絶妙なバランス、静かに動き続ける独自のリズムを形にしている。

PLAY TOOL
さわって感じて想像すること。自分で使い方を工夫すること。
その先に新たな発見や驚きが生まれること。
長年ものづくりを行ってきたgrafがはじめる、「ものをつくるということ」を育むプロジェクトです。